学校教育の先にある芸術から学べること

教科書に書いてあることは大切なことです。
社会で生きていく為の知識や、教養を身につける為に教材として書かれているもの。

子どもたちが色々なことに興味を持てるように
歴史を知り視野を広げるために
考える力を養うために
さまざまなことを考慮して作られています。

近年では、芸術体験や社会交流もカリキュラムに組み込まれるようになりました。

これは、椅子に座って学ぶことだけではなく
体験することも重要だからです。

学んだことを体感する。
その為の一つの方法が芸術です。

芸術は知識だけではなく、”感じる” ことにあります。

”感じる”ことで記憶に残り、一つのものから沢山の学びを得ることができるのです。


例えば
小学校で一度と言わず、何度も歌うであろう「どれみの歌」があります。

子どもたちは、簡単で覚えやすいこの曲を楽しく歌います。

そして、サウンド・オブ・ミュージックという有名なミュージカル作品であることを、学校で学ぶことでしょう。
もしかしたら、映画鑑賞を授業でするかもしれません。
どんな作品なのかを知ることができます。

しかし、この曲から学べることは、他にも沢山あるのです。

それには自分が演じてみること。

この曲は、マリア先生が歌のレッスンとして子どもたちに教える曲です。

父親によって歌を禁止されている子どもたち。
歌を聞いたことがない子も、歌ったことがない子もいます。

そんな子どもたちが、初めて聞いたマリア先生の歌
どんな気持ちがするでしょう?
初めてド〜と歌った時、何を感じるでしょう?
驚きや、楽しさ、幸せも感じるかもしれません。

音楽の授業で覚えた楽しい歌
でしかなかった曲が

芸術作品として体験した時、
この曲の本当の素晴らしさを体感するのです。

子どもたちは、体験から学ぶ天才です。

同じように授けられた知識だけではなく、
この経験からそれぞれが違う学びを得ることでしょう。